子育てとお金 / 用語集

ジュニアNISAってなに? 2023年で終了するって本当 !?

豚の貯金箱と1万円札のフリー素材


2020年度の税制改正が発表されました。
それには、「ジュニアNISA」が当初予定していた通り、2023年で終了することが決定したとありました。

ところで、「ジュニアNISA」とは一体どんな制度なのでしょうか。
今回は、「教育費の積み立て」の一つとして、とても使い勝手が良かった「ジュニアNISA」について書いてみたいと思います。

ジュニアNISAって何? どんな制度?


NISAって最近よく目にしたり、耳にしたりすることがありますよね。
これは、投資商品を購入した時に、NISA口座で運用したものについては、その利益に税金がかかりませんよというおトクな制度です。

NISAとつみたてNISAは、知っている人が多いと思いますが、あまり知られていないのが「ジュニアNISA」ではないでしょうか。

ジュニアNISAは、「未成年者少額投資非課税制度」が正式名称で、その名の通りの制度です。
特徴を箇条書きにしました。

<ジュニアNISAってこんな仕組み>

●0才から19才までの子どもが口座を開設する。(口座を開設する年の1月1日の年齢)
●株式・投資信託などに投資し、配当金・分配金・譲渡益が出た時に、非課税となる。
●1人1口座まで。
●毎年80万円が上限で、非課税期間は5年間。  でも、期間が終了した後は、ロールオーバー(新しい非課税投資枠に移管すること)が可能です。  つまり、「子どもが20才になるまでは、非課税で保有できる」=「80万円×5年間=400万円までは、子どもが20才になるまで非課税で保有できる」ということですね。
●投資可能期間は2016~2023年。
●運用の管理は、原則として本人の親権者。(二親等以内の親族)
●18才までは払い出し制限がある。  その子どもが3月31日時点で18才(つまり高校3年生の学年)である、前年の12月31日まで(つまり高校2年生の学年)までは、払い出しができません。とはいえ、災害などやむを得ない場合は、非課税で払い出し可能です。

このような仕組みの制度なのですが、あまり浸透しなかったため、延長せずに2023年12月31日で終了することになってしまいました(泣)。

ジュニアNISAの隠れた魅力はインフレ対応


あまり人気がないこの制度ですが、私、結構気に入っていました。
だって、強制的に18歳まで使えず、非課税で運用してもらえるって、お得だし、何より貯めやすいと思いません?
なにも400万円限度いっぱいまで入れなくたっていいわけです。
だから、欲張らずに、50万円でも100万円でもいいから入れておこうかなっていう程度でも良いのではないかと。
なんてったって、50万円でも100万円でも、ジュニアNISAに入れている分に関しては、利益に税金がつかないわけですから!!

さて、教育費の積み立ては、皆さん、いろんな方法でやっていると思います。
その多くが、預貯金や学資保険ではないでしょうか。でも、学資保険だけで500万円貯めるぞ! って人は、そうそう多くないはず。

例えば、「300万円を学費保険にして、200万円を貯金」とか、「100万円を投資信託で、200万円を保険、200万円を貯金」なんて具合に、分けている方が大半なんじゃないかなと思います。

この時、「元本が保証されているから」と貯金や学資保険を選ぶ方が多いでしょう。
ですが、「損しない」という点において、貯金や学資保険が正解なのか?と考えた時、必ずしも、そうとは言えないと思うんです。

貯金にもリスクがある!! それは〇〇に対応できないということ


というのも、貯金や学資保険は、インフレに弱いという側面があります。
どういうことかというと、現在の10万円が18年後に、同じ価値を持っているか?と考えた時、そうではない可能性があるわけです。

現在、日本では日本銀行が年2%のインフレを目指しています。
ですが、目指した通りに進んでおらず、その目標を達成するのは難しいとも言われています。とはいえ、全くインフレが起きていないのかというとそうではありません。

例えば、切手の値段を振り返ってみましょう♪
昭和52年生まれである私が子どもの頃は、ハガキが30円(その後40円)、封書(定形/50gまで)が60円でした。
それが、平成になり3%の消費税が導入されると、はがきは41円に、封書は62円(定形/50gまで)になりました。

そして、その後も増税時期を中心に切手の値段は上がっていきます。
2020年4月の今は、ハガキが63円で、封書は84円(定形/50gまで)になっています。
つまり、40年ほどの間に、ハガキは2.1倍、封書は1.4倍にもなっているんです。

もし、40年前に持っていた40円を今取り出してきて、ハガキを出そうと思っても出せませんよね。
つまり、モノの値段が上がった分、現金の価値が下がっているわけです。

なので、貯金には、インフレに対応できないというリスクがあると言えるでしょう。

逆に、ジュニアNISAで投資信託を購入すればインフレに備えることができ、しかも非課税で運用してもらえます。
分配金を再投資すれば、複利の効果も得られます。
その上、18歳までは引き出せない。使いたい誘惑に負けずにすみます♪

ちなみに我が家は、貯金も学資保険も、いずれもしていません。
低解約返戻金型終身保険とジュニアNISAを教育費で積み立てています。その辺りのことは、また、いずれ書きますね♪

余談ですが、低解約返戻金型終身保険は、所得控除ができます。
もちろん、学資保険でも所得控除はできますよ! 節税効果を考えても、教育費の一部を保険で行うと良いと思います♪

というわけで、「減らさない(リスクヘッジ)」ことの中には、税金を抑えて出ていくお金を減らすということも含まれていると考えています。
だから、税金面でメリットのある制度は使えるなら使いましょ! だって、10年以上も使わない予定のお金です。寝かして置くだけのお金です。
ただ貯金していても、微々たる利子からも税金が引かれちゃう!

ちなみに、私の場合、長男、次男、末っ子長女。それぞれ18才の時点で、300万円を目標にしています。
そのうち150万円をジュニアNISAに、150万円を低解約返戻金型終身保険に入れています。(次男、末っ子長女のみ。長男の時は制度がなかったので!)

すでに、末っ子まで300万円ずつはクリアしてしまったので、現在は、私たち夫婦の老後資金やマイホームの頭金のために、お金を準備しています。
その後、余裕があれば、あと200万円ずつ何かしらの方法で子どもたちのために積み立てたいなあ〜。

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