はじめての投資にオススメの商品ってなに!? 金融商品を選ぶ前に〇〇をしよう!
投資を始めたい!と思ったとき
「損するんじゃないか?」って怖くなる件
私がFP2級を持っているってことを知っている数少ない友人・知人と会うと、「投資したいんだけど、何から始めればいいの?」と聞かれることが度々あります。
同時に、「にゃんこは何から始めたの?」と当然聞かれます。
投資を始める時、そう、一歩踏み出すその前の時、人は恐怖を持つものです。
やったことはありませんが、バンジージャンプを跳ぶような前の気持ちと似ているのかもしれません。
「未知の世界である」「損をするかもしれない」「確実じゃない」「痛い目にあうかもしれない」そんなことを考えてしまって、一歩足を踏み出せなくなる……その気持ち、わかります。
痛いほどわかります。
だって、私も初めての時がありましたから。その時は、「興味はあるけれど損するのはイヤだなあ」と何を買おうか、いろんな雑誌を読んで、散々悩みました。
大事なお金です。損するのはイヤです。
だから、私の場合、一番最初に手を出した投資は、「○年後に○円返ってくる」ということが確実な商品をでした。
そんな詐欺のような商品あるわけない! と思われるかもしれませんが、かつてはあったのです。
それは平成27年(2015年)に販売を終了した「住宅債券つみたてくん」でした。
はじめての投資商品は
「住宅債券つみたてくん」
この「住宅債券つみたてくん」は、旧・住宅金融公庫(現:住宅金融支援機構)が発売していた住宅債券です。
積立期間は5年。約20万円または約40万円を年2回計11回積み立てると、満期時に積立した金額よりも少し多い金額が返ってくるというもの。
年利にすると0.9~1.0%程度の複利で運用されるので、定期預金に入れておくよりも多少良い程度。
本当にささやかな利益が得られるものでした。
しかし、このつみたてくんをやっておくと、「住宅購入時に割増融資が受けられる」「公庫融資の収入基準が緩くなる」などのメリットもありました。
当時、20代前半で収入が少なく、しかもシングルマザー。いつか息子と2人で住む家を買いたいなと夢を持っていた私にとっては、すごくいい商品に感じられました。
そして、20万円のコースに申し込み、「満期が楽しみだなあ」と約18万円を支払ったのを覚えています。
(その後、なんやかんやあり、結局積立は2回で終了。結局、マイホームは今も買ってないんですけどね…。未来って本当に分からない)
初めてこの「住宅債券つみたてくん」を買うまでは、銀行や郵便局の貯金しかしたことがありませんでした。
それまで「なんとなく貯めておかなきゃ。貯金はしなきゃいけないものだから」というものでしかなかった貯金が、「何かの目的のために、コツコツと資産形成をしていく」ものに変わった瞬間でもありました。
そのコツコツとした資産形成の一つに、「貯金」があり「保険」があり「債券」があり「投資信託」があり「株」がある……。
目的によって金融商品を変えれば、効率的に貯められたり、確実に貯められたり、冒険して増やしたり……できる。
つまり、いろんな選択肢があるんだと知ったのです。
ちなみに、この「住宅債券つみたてくん」を知ったのは、当時毎月のようにいろいろと出ていたマネー系雑誌。今はなき「あるじゃん」とか「BIG tomorrow」とかを良く読んでいたのですが、そのうちのどこかに書いてあったのを見て申し込んだのを覚えてます。
(余談ですが、「あるじゃん」がなくなった理由は、いろいろ裏事情があるようですね…)
探せば「自分や自分のライフスタイルにぴったりくる金融商品」というものがある! と世界が広がった24歳の春でした。
少額から始められる
ポイント投資にトライしてみては?
さて、それから18年後の今。
投資詐欺に引っかかったこともありました。(このあたりの話はおいおい書いていきたいと思います・・・)
塩漬けになっている株も持っています。
失敗もありますが、外貨建ての保険を買ってみたり、投資信託を買ってみたり、外貨預金をやってみたり試行錯誤しながら、少しずつ資産を増やしてきました。
初めての商品を買うときは、やはり今でも怖いです。
かつて詐欺にも引っかかっているので、「これは詐欺じゃないよね?」なんてフレーズも頭によぎります。
あくまでも、投資は、資産形成の手段の一つです。そして、金融商品は色々なものがあります。
好き、嫌いもあることでしょう。
そんな中で、2020年の今、初めて投資をしたいという人から相談を受けたとき、オススメするのは、「ポイントで買う投資信託」です。
18年前では考えられなかった選択肢!
楽天証券やLINEなどでは、ポイントでの投資ができるのですが、お買い物などで得たポイントが結構貯まってるケースが少なくありません。そこから100円分ずつ4~5つの投資信託を購入してみるといいんじゃないかな!? って話してます。
このとき、
● 先進国株
● 日本株
● 新興国株
● リート
● 債券
この5つを組み合わせてみるといいんじゃないかな!? って話します。
ふるいわけのシステムを使って、次に、手数料が安いものを選びます。
手数料には、大きく分けて次の3つがあります。
●購入時手数料/販売手数料(購入するときだけかかり、これがないものをノーロード投信といいます)
● 信託財産留保額(売るときにかかります)
● 信託報酬/運用管理報酬(投資信託を保有している期間にかかる手数料です)
他にも、●監査費用 ●売買委託手数料 ●税金 などがかかります
手数料が安いものを選んだら、今度は、「人気順、純資産の大きい順で商品を並べ替えてみて、そこからピンときたものを選ぶといいんじゃないかな?」って話します。
テキトーだなー! と思ったかもしれません。
はい、わりとテキトーなんです。
というのも、本当に初心者の場合、「証券口座を開くのが億劫」「証券口座にお金を入れるのが億劫」「買うものを選ぶのが億劫」といろいろ億劫すぎて、結局ずっと何もしないまま時間だけが過ぎていくことが多々ある! というのがこれまで相談を受けてきた感想です。
ポイントで投資できるような証券会社は、ネットからの申し込みがとても簡単ですから、「証券口座を開くのが億劫」の労力がかなり減ります。実際に証券会社の窓口に行くような大きな手間はありません。
そして、ポイントであれば、そのうちの「証券口座にお金を入れるのが億劫」が削除されます。銀行口座から証券口座に振り込むのではなく、スマホかPCでポイントを以降させるだけ。
最後に、買うのはたった500円です。ランチよりも安いお値段です。しかも、そもそもポイントじゃん? もはや選ぶのもおみくじ感覚です。
気になったものを買ってみる…そんな程度でいいのじゃないかと。
でも、500円でも買って持つと、人って、「その商品が一体どんなものなのか?」「その商品はどんな値動きがするのか?」「もっとよい投資先があったのではないか?」と勉強するようになるんですよね。
その勉強のきっかけとして、ポイントで500円分の投資信託を買うっていうのはとてもいい選択じゃないかなと思うのです。
500円買ったけど、結局面倒で、買いっぱなしで放っておいた…でもいいと思います。
もしかしたら、数年後に500円が600円になっているかもしれません。2年後に600円になっていたら、2年で20%増です。「これが5万円だったら?」「10万円だったら?」と考えたら、ちょっと興味が出るのではないでしょうか。
500円が450円になっていても、「もともとポイントだしな」「損したのは50円か。痛いけど、ゼロにはならないんだ」などの感想を持つのではないでしょうか。
そんな具合に、「銀行預金以外の金融商品に対して、フットワークを軽くする」これが第一歩だと思うんです。